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薪ストーブと森の関係について、薪おじさんと考えてみよう。

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薪ストーブと森の関係について考えてみよう!



森は二酸化炭素を酸素に変える

みんなも知っている通り、木は光合成によって取り込んだ二酸化炭素を酸素にして放出している。木は二酸化炭素を吸収することで、地球温暖化防止に貢献しているのだ。

薪は薪ストーブの燃料として必要なものだが、伐採することで森の木が少なくなり二酸化炭素の吸収能力が失われるのではないかと思う方も多いはず。

 

木の寿命と二酸化炭素の吸収量の関係

木は樹齢30年ほどで二酸化炭素の吸収量が最大となり、あとは増加しなくなるということが分かっている。

木の寿命は永遠ではなく、木を伐採せずに放置していても、いずれは二酸化炭素の吸収能力が失われてしまうのだ。

ある樹齢に達した木は伐採して利用し、新しい木を植えるというサイクルを守ることが環境保全には最も大切なことなのだ。

 

【森林の物質生産量と各部位への分配】

総生産量:樹木が光合成によって生産した有機物の総量

純生産量:総生産量から、樹木が生命維持のために呼吸として消費する量を引いた量

現存量の増加:純生産量から、樹木の枯死、動物摂食量を引いた量(蓄積量)

森林の物質生産量と各部位への分配|薪ストーブと森を考える

 

カーボン・ニュートラルって?

木には『カーボン・ニュートラル』という性質があり、薪ストーブや暖炉の薪として使用しても大気中の二酸化炭素を増加させることはない。

なぜなら、薪を燃やして発生する二酸化炭素は、木が生長していた間に空気中から光合成によって取り込んだものだからだ。

つまり、空気中の二酸化炭素を分解して炭素として蓄えていたものが燃えることによって、その炭素を二酸化炭素に戻しているということ。

そして、薪として燃やした分の木を新たに育てれば、発生させた量の二酸化炭素を空気中から取り除き、再び木の中に蓄えることができる。このサイクルを保つことで、薪ストーブや暖炉などの燃料として薪を燃やしても、実質的に空気中の二酸化炭素を増やすことにはならないのだ。

 

【カーボン・ニュートラル】

 

1〜3のサイクルを繰り返すことで、エネルギーを利用してもCO2を増加させることはない。木を暖房などのエネルギーとして使う分、化石燃料の使用を減らし、CO2を削減できる。

1.CO2を吸収する。
木は光合成によって二酸化炭素を分解し、酸素を放出します。

2.木を加工する。
木を伐採して、建材や薪などに加工し利用します。

3.CO2を放出する。
薪などは燃やすことでエネルギーを利用し、二酸化炭素が排出されます。

 

カーボンニュートラル|薪ストーブと森を考える

森林の年間成長量(再生量)

徳島県(美馬地域)の人工林だけで、年間成長量は約1,200トンになる。人工林と自然の森林すべての成長量は約100,000トンにもなるのだ。年間100,000トンの森林は成長(再生)を続けているということになる。

つまり、その再生している量の木を薪などとして使用しても環境破壊にはならないばかりか、国内の木を利用し、そのお金を山に還すことで十分な整備も可能となり、結果として環境保全につながるのだ。

森林は人が手を加えないと、むしろ上手く成長できず枯れてしまう。そして、一度人の手が入ると、途中で投げ出すことはできなくなる。永続的に整備しないと、森林は正しい成長ができなくなってしまうのだ。

 

薪ストーブの薪に間伐材の利用

今までは使用されていなかった間伐材や街路樹の手入れで出る枝などを薪として利用する場合、燃やさなくても腐敗して二酸化炭素を発生させることになる。しかし、暖炉や薪ストーブのエネルギーとして利用すれば、その分“化石燃料”の使用を減らし二酸化炭素の発生を抑えることができるのだ。

間伐材という今まで廃棄されていた資源を、薪ストーブなどの薪として利用することで環境負荷低減にもつながるぞ。年間約30万ヘクタールもの間伐材が発生しており、これらを有効活用することは大きな課題となっているのだ。

 

化石燃料よりクリーンな自立型エネルギー

 

エネルギー源として化石燃料(石油や石炭など)と薪を比較しても、薪には環境面でのメリットがあるのだ。

化石燃料に比べて、薪の二酸化炭素排出量は非常に少なく、その他にも二酸化硫黄や窒素化合物の排出量も少ないことが分かっている。

…とはいうものの、煙をたくさん出すような薪の燃やし方では燃焼効率が悪くエネルギーの無駄が生じ、粒子状物質やタールなどが発生してしまうぞ。

【化石燃料と薪の排出量の比較】

 

石油

石炭

CO2
二酸化炭素

274000

328000

0

粒子状物質
煤(すす)

36

32

3600

粒子状物質:不完全燃焼が原因で生じる炭素や炭化水素類の粒子状のもの。

しかし、現在の多くの薪ストーブは燃焼効率を上げ、“発生した煙を燃やす機構”(2次燃焼など)を持っているので、これらの排出を抑えることができるのだ。

ガスや電気などの集中型エネルギーとは違い、住まい手が選べる自立分散型のエネルギーであることも薪ストーブの大きなメリットなのだ。 

 

薪は地産地消を心がける

燃料となる薪は、家の近くで調達することが理想的と言える。産地から消費地まで遠距離を運ぶと、運搬にかかるエネルギーが環境負荷を増やすことにもなる。近くの山から出る間伐材などを薪に使うことができればベスト!

 

日本の森林における現状を知ろう

現在、日本各地の山には戦後に植林したスギなどが伐採期を迎えているにもかかわらず、需要が見込めないために放置されているのが現状だ。このような状況は、良い材を育てる面からも環境保全の面からも好ましくないことだ。

間伐材を積極的に利用することで、経済面からも日本の林業の再生につながるのだ。

 

私たちと一緒に地球にやさしい生活をはじめよう!



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